東京で、おいしい新蕎麦を食べたいと思いませんか? この記事では、東京都内で香り高い新蕎麦が味わい尽くせる有名な蕎麦屋を6店舗ご紹介します。そば粉や風味にこだわりがある、雰囲気の素敵な名店ばかりです。読了後は、東京のどのお店に足を運べばいいかわかるでしょう。江戸時代から続く、伝統的なグルメでもある新蕎麦。この記事を参考にして、新蕎麦の季節を東京で楽しんでください。
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新蕎麦の時期や魅力って?
まず、新蕎麦の基礎知識についておさらいしておきましょう。新蕎麦とはいくつかの解釈がありますが、主にその年の秋に収穫された蕎麦を指します。蕎麦は、収穫してから約1~2か月で食べられる作物なので、だいたい10~12月が新蕎麦の時期です。収穫したばかりのフレッシュな味わいは、新蕎麦の大きな魅力。風味高い香りや、香ばしい味わいは、ほかの季節ではなかなか楽しめないでしょう。
また、江戸時代から、新蕎麦の人気は非常に高かったといわれています。たくさんの江戸っ子が、おいしい新蕎麦に舌鼓を打っていました。新蕎麦を題材にした俳句も多く、「新蕎麦」は晩秋の季語でもあります。新蕎麦は、日本人にとって非常に大切な、季節の食べ物だということです。
新蕎麦を味わえる東京のおすすめ蕎麦屋6選
ここからは、東京都内のおすすめ蕎麦屋を6つ紹介していきます。どのお店も、こだわり深い新蕎麦がたっぷりと味わえますよ。アクセス情報などにも触れるので、気になったお店はぜひチェックしてみてください。
【西新井】花蕎麦専門店 蕎麦和み
出典:食べログ
まず紹介するのは、東京・西新井で営業している「蕎麦和み」さんです。なんといっても魅力は、「花蕎麦」ではないでしょうか。花蕎麦とは、花が咲いているうちに収穫する蕎麦のことを指す造語です。普通は実が熟すまで育てますが、そうはしないのが「蕎麦和み」さん。花が咲いているうちに収穫すると、蕎麦の風味も最大限まで高まり、新蕎麦の香り高さが存分に楽しめるということです。実が熟す前に収穫するので、そのぶん収穫量は減りますが、それだけ貴重で価値のある味わいが感じられます。
出典:ヒトサラ
なお、蕎麦は二八打ちです。そば粉・小麦粉ともに同じ土壌や水で育てられた栃木県産のものを使用しており、絶妙な相性で混ざり合う風味のよさが特徴的。なんと、店主が収穫まで手伝っているそうです。
また、蕎麦和みさんは、使用する石臼にも並々ならぬこだわりがあります。溝の模様が異なる2台の石臼を使うことで、香ばしいそば粉に仕上げているのです。蕎麦にまつわるすべての要素を職人目線で追及している、蕎麦和みさん。ほかの蕎麦屋ではなかなか食べられない、絶品の新蕎麦を人生で一度は経験してみませんか。
「蕎麦和み」の店舗情報
住所 | 東京都足立区西新井1-5-1 中田屋中田ビル 1F |
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アクセス | 東武鉄道 大師前駅から徒歩1分 |
営業時間 | 【月、火、木】11:00~15:00 【金、土】11:00~20:00 【日】11:00~17:00 |
定休日 | 水曜日 |
電話番号 | 03-5856-9680 |
【神田】神田まつや
出典:ヒトサラ
次にご紹介するのは、東京・神田にある「神田まつや」さんです。歴史深い蕎麦屋の老舗であり、創業は明治17年。そんな伝統を長年守り、昔から変わらないおいしさを届けています。
出典:食べログ
そば粉は茨城県産のものを使用しており、気候や時間帯によってつなぎの分量を変えているところがポイント。のどごしの良い細麺は、新蕎麦によくマッチします。蕎麦以外のメニューも人気が高く、特におすすめなのは、わさびと醤油でいただく「ゆばわさび」や鶏肉好きなら食べておきたい「焼鳥」。おつまみとして、日本酒と一緒に味わいたいですね。
「神田まつや」の店舗情報
住所 | 東京都千代田区神田須田町1-13 |
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アクセス | 東京メトロ丸ノ内線 淡路町駅から徒歩1分 |
営業時間 | 【月~金】11:00~20:00 【土、祝】11:00~19:00 |
定休日 | 日曜日 |
電話番号 | 050-5871-1668 |
【神田】神田眠庵
出典:食べログ
東京・神田には、もう一つ蕎麦の名店があります。その名も、「神田眠庵」さんです。お店は大正12年に建てられた古民家で、隠れ家的な雰囲気がたまりません。
出典:食べログ
もちろん蕎麦の味も大変おいしく、繊細で上品な味わいが特徴的です。店内の空気感とよく合っています。そば粉は、全国各地から取り寄せたものを自家製粉しているそうです。店主が一人で切り盛りしており、根強いファンも多い名店。収穫後すぐの新蕎麦ではなく、あえて少し寝かすのが眠庵流。まさに、蕎麦好きに愛される蕎麦屋といったところでしょう。クオリティの高い十割蕎麦を楽しみたいなら、ぜひ足を運んでみてください。
「神田眠庵」の店舗情報
住所 | 東京都千代田区神田須田町1-16-4 |
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アクセス | 東京メトロ銀座線 神田駅から1分 |
営業時間 | 18:00~21:30 |
定休日 | 日曜日、祝日 |
電話番号 | 03-3251-5300 |
【両国】ほそ川
出典:食べログ
江戸の情緒が広がる街、東京・両国には、蕎麦の名店が多く営業しています。「ほそ川」さんは、そんな両国の蕎麦屋のなかでも、手の込んだ素晴らしい新蕎麦が食べられるお店です。
出典:食べログ
その日使用するそば粉は、使う分量だけ前日に皮むきを行い、当日に石臼で製粉。素材の産地にはかなりこだわっており、最高の蕎麦を提供するために日々努力を重ねています。蕎麦のおかわりをしたお客さんには、産地が異なる蕎麦を出しているというから驚きですね。数百年前の江戸っ子になった気分で、旬の蕎麦をつるっといただきましょう。
「ほそ川」の店舗情報
住所 | 東京都墨田区亀沢1-6-5 |
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アクセス | 都営大江戸線 両国駅から徒歩1分 |
営業時間 | 11:45~14:30、17:30~ |
定休日 | 月曜日、第3火曜日 |
電話番号 | 03-3626-1125 |
【両国】蕎肆 穂乃香
出典:食べログ
次にご紹介するのは、同じく東京・両国で営業している「蕎肆 穂乃香(きょうし ほのか)」さんです。両国にゆかりのある、葛飾北斎の冨嶽三十六景をイメージした「北斎せいろ」が看板メニュー。
出典:食べログ
富士山をイメージしているつくねなどが入った具だくさんのつけ汁は、ついつい癖になるおいしさです。季節によって味が変更される、「変わり蕎麦」もインパクトがあります。日本酒とともに蕎麦を楽しめる、大人の蕎麦屋でもある「蕎肆 穂乃香」さん。両国という歴史ある街のおもしろさを、新蕎麦と一緒に楽しめるでしょう。
「蕎肆 穂乃香」の店舗情報
住所 | 東京都墨田区緑1-25-7 |
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アクセス | 都営大江戸線 両国駅から徒歩3分 |
営業時間 | 11:30~15:00、17:30~22:00 |
定休日 | 日曜日 |
電話番号 | 03-3634-2918 |
【深大寺】湧水
出典:食べログ
最後にご紹介するのは、東京・深大寺にある「湧水」さんです。昔から蕎麦が名産品だった東京の深大寺は、そばの名店が営業している街として知られています。日本全国の蕎麦マニアが集まっており、「湧水」さんは、そのなかでもトップクラスの人気を誇るお店です。
出典:食べログ
鰹節の旨味がよく効いたつゆは、蕎麦とよく合います。クセのない蕎麦が好きな人に、ぜひおすすめしたい味です。蕎麦にはしっかりとしたコシがあり、香り高さも高評価を得ています。蕎麦の魅力が街中にあふれる土地で、上質な新蕎麦が味わえるでしょう。
「湧水」の店舗情報
住所 | 東京都調布市深大寺元町5-9-1 |
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アクセス | 京王線調布駅よりバスにて深大寺入口下車 徒歩2分 |
営業時間 | 【月〜金】10:30〜18:00【土、日、祝】10:30〜19:00 |
定休日 | 木曜日 |
電話番号 | 042-498-1323 |
東京でおいしい新蕎麦を味わってみては
東京都内でおいしい新蕎麦が食べられる蕎麦屋の名店を、全部で6店舗ご紹介しました。どのお店も素材や製粉方法などにこだわりがあり、思わず笑みがこぼれてしまいそうな絶品蕎麦が味わえるでしょう。そば粉の産地や打ち方などに細かな違いはありますが、すべてのお店に共通しているのは「お客さんにおいしい蕎麦を提供するために、一切の妥協を許さない」ということ。そんな職人たちが打つ蕎麦を食べた瞬間は、きっと忘れられない記憶になるはずです。気になった蕎麦屋があったらぜひ来店して、新蕎麦の香り高さを楽しんでみてくださいね。