小学校での写真販売は、学校行事を通して子どもの成長や学校の様子を保護者に知ってもらう良い機会です。
以前は写真・アルバム業者の専売特許のような写真販売でしたが、今ではインターネットによる写真販売システムを導入している学校も増え、独自の価格で写真販売ができるようになりました。しかし、気になるのが写真販売の適正な価格でしょう。
公立では営利販売ができないですし、私立でも値段が高すぎると学校への不満に繋がってしまうことに。
そこで本記事では、小学校の写真販売での一般的な値段や、価格設定の注意点などを解説し、おすすめのサービスも紹介します。
Table of contents
小学校での写真販売の方法
ひと昔前は、廊下や教室、体育館等に写真が展示されて、保護者がその写真を直接見て注文する「展示販売」という販売スタイルが一般的でした。しかし現在は、インターネット上にある専用サイトで写真を展示してオンラインで販売する「インターネット写真販売システム」が一般的です。
インターネット写真販売システムは、展示販売と比較してたくさんのメリットがあります。
1点目は、インターネット上で写真を販売できることです。
学校側からすると、学校行事や参観日、懇談会に合わせて写真を展示するという手間がかからなくなりました。保護者側からしても、わざわざ学校に足を運ばなくても、自宅でゆっくり写真を選べるというメリットがあります。
2点目は、注文や集金の手間を大幅に削減できることです。
従来の展示販売では、保護者は現金を用意する必要がありましたし、学校も現金を扱うというリスクがありました。しかし、インターネット写真販売ならオンラインで決済が完結できるので、手軽で安全に決済することができます。
3点目は、写真の検索や閲覧がしやすいことです。
運動会や遠足、修学旅行などの行事では、どこに誰が写っているのか、探すだけでも大変です。一方で、インターネット写真販売システムには「顔検索機能」が付いていることが多いですし、学年やイベントごとに分類されているので、「写真が多すぎて探せない」という問題を解消することができます。
小学校の写真販売での適正な値段は?
小学校における写真の販売価格は撮影業者によって大きく異なりますので、以下の料金相場を参考に、値段が適正かを判断しましょう。
・L判(89mm × 127mm)写真:1枚あたり100〜150円程度
・2L判(127mm × 178mm)写真:1枚あたり200〜300円程度
・八切り(165mm × 216mm):1枚あたり300〜500円程度
この値段・価格帯であれば、保護者の経済的な負担を抑えつつ、学校側も無理なく写真を販売することができるでしょう。
価格設定のポイント・注意点
一般的な写真販売の値段・相場はお分かりいただけたと思いますが、実際にはどのように写真価格を決定すれば良いのでしょうか。
具体的な値段・価格設定のポイントをご紹介します。
コストを明確にする
学校独自で販売している場合、撮影や印刷などにかかるコストを明確にすることで、適正な販売価格を算出しやすくなります。撮影業者に依頼している場合には確認しておくことが大切です。
例えば、撮影料金を無料にして写真の販売利益でコストを回収するビジネスモデルなら、写真の販売価格は高めに設定されていることがあります。
また、修学旅行などの宿泊を伴う行事にカメラマン派遣を依頼している場合、卒業アルバムの制作を含めて撮影を依頼している場合など、行事の種類や依頼内容などによっても値段が前後するので注意しましょう。
写真の種類によって価格差をつける
例えば、L判のスナップ写真は購入枚数が多くなりがちなので販売価格を抑えるのが良いでしょう。
一方で、集合写真は2L判のサイズで販売することが多く、購入点数も少ないことから、やや高めの値段に設定しても納得感が得られます。
値段設定を柔軟に行う
修学旅行や運動会など、1家庭あたりの購入枚数が多くなりそうな時は、写真をたくさん購入してもらえるように販売価格を低めに設定するのも良いでしょう。また、「10枚以上購入すると10%割引」などのように、ボリュームディスカウントを設定するのもひとつの方法です。
これら3点を意識することで、適正な値段・価格設定ができるようになりますので、ぜひ参考にしてみてください。
写真販売システム・サービスを選ぶ際のポイント
写真販売システム・サービスを導入する際には、次のポイントをチェックしてみましょう。
1つ目は、費用・料金です。
小学校では写真販売システム・サービスの導入に予算をかけられないこともあると思いますので、初期費用や月額利用料が無料で、カメラマン派遣も無料で利用できるサービスを利用するのがおすすめです。
2つ目は、セキュリティです。
万が一にも個人情報が流出しては一大事ですので、パスワード管理やプライバシー設定などのセキュリティが万全なサービスを選びましょう。
3つ目は、サポート体制です。
保護者からの問い合わせやシステムトラブルなど、すべてお任せできる写真販売システム・サービスだと安心して利用することができます。
4つ目は、使いやすさです。
機械が苦手な先生でも使いやすかったり、保護者も写真を選びやすかったりすると、双方にとって満足度の高いものになります。
これらのポイントに注意して、それぞれの小学校に合った写真販売システム・サービスを選ぶようにしてください。
小学校での写真販売におすすめのサービス
小学校での写真販売におすすめのサービスを3つ厳選してご紹介します。
フォトレコ
出典:フォトレコ
フォトレコは、32,000以上の事業者が導入している写真販売サービスで、スクール写真やスポーツイベント等で多くの撮影実績があります。
おすすめポイント
L判の販売価格が35円(税込)〜と、業界最安水準の料金での販売ができます。2L判でも70円〜と破格の値段なので、保護者の満足度も高い写真販売ができるサービスです。
フォトレコは、初期費用も月額利用料もかからないのもうれしいポイント。また、プロのカメラマンを無料で派遣してもらったり、セキュリティ対策が万全だったりと、小学校の写真販売に必要な機能がすべて詰まった写真販売サービスだと言えます。
サービス詳細
サービス名 | Photo Reco |
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運営会社 | 株式会社エクスラント |
主な機能 | ・パソコン、スマホ、タブレット対応 ・アルバム機能 ・セキュリティキー ・カメラマン派遣 ・自動撮影プラン ・顔検索機能 ・お知らせメール自動配信 |
サイトURL | https://www.photoreco.com/ |
フォトスポット
出典:フォトスポット
フォトスポットは、65年間スクールアルバムを制作してきたダイコロ株式会社が開発・運営しているインターネット写真販売システムです。
おすすめポイント
スクールアルバムを制作してきた実績があるため、小学校の写真撮影・販売に定評があります。
フォトスポットには、ルーペ機能が備わっているため、顔の判別しにくいクラス写真でも、表情をよく吟味して注文することができるのがメリットです。
サービス詳細
サービス名 | PHOTO SPOT |
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運営会社 | ダイコロ株式会社 |
主な機能 | ・スマホ対応 ・トリミング機能 ・ルーペ機能 ・顔検索機能 |
サイトURL | https://www.photospot.jp/ |
みんなの写真屋さん
出典:みんなの写真屋さん
みんなの写真屋さんは、全国370の写真店に導入されているインターネット写真販売サービスです。
おすすめポイント
「まちの写真店」のために開発されたスクール写真システムです。地域密着型の写真販売システムになっていて、近くにある写真屋さんが撮影から配送までを担当してくれます。まずは近くにある写真店が「みんなの写真屋さん」のサービスを導入しているか確認してみましょう。
サービス詳細
サービス名 | みんなの写真屋さん |
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運営会社 | 株式会社ルクレ |
主な機能 | ・スマホ、パソコン対応 ・カメラマン派遣 ・セキュリティキー ・顔検索機能 |
ホームページ | https://minsya.com/partner/ |
小学校の写真販売での値段について
小学校の写真販売の値段は、L判で100円〜150円、八切りサイズで300円〜500円が一般的な相場です。
写真用紙の種類や印刷枚数などにより値段が前後しますが、この値段・価格帯なら保護者も購入しやすいでしょう。
また、本記事では写真販売システム・サービスを導入する際のポイントやおすすめのサービスをご紹介しました。まだ写真販売システム・サービスを導入していない学校は、本記事を参考にサービスを導入してみてください。