お子さんは、野鳥の声を聞いたり、チョウやバッタなどの昆虫を捕まえたりした経験がありますか。
近年、子どもたちの自然体験が減少しており、子どもたちの成長に悪影響を及ぼしています。
本記事では、子どもの自然体験が減少した理由やその影響を解説した上で、子どもの自然体験を増やすおすすめの方法についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
Table of contents
子どもの自然体験が減少している理由
文部科学省や国立青少年教育振興機構など、様々な調査機関によって子どもの自然体験が減少していることが報告されています。
そして、自然体験が少ないことが、子どもたちの体力・問題解決能力・社会性の低下の原因になっていることが指摘されてきました。
では、なぜ子どもたちの自然体験は減少しているのでしょうか。
その主な理由として以下のことが挙げられます。
ライフスタイルの変化
子どもたちの自然体験が減少している理由、原因として考えられるのが、ライフスタイルの変化です。
都市化が進んで身近にある自然が減少したこと、放課後は塾や習い事に通う子どもが増えたこと、防犯などの理由から外で遊ばせる機会が減少したことなど、ライフスタイルの変化によって自然体験が減少しています。
特に、身近に自然がないという家庭にとって、自然体験をさせてあげることはひと苦労です。
ライフスタイルの変化により、自然体験が身近なものではなくなってしまったと考えることができます。
共働き家庭の増加
共働き家庭が増えたことも、子どもの自然体験が減少した理由として考えられます。
延長保育や学童保育などを利用していて、平日はなかなか子どもと外で一緒に遊ぶことができないというご家庭は多いのではないでしょうか。
また、休日は溜まった家事をこなしたり、親自身にも休養が必要だったりと、なかなか子どもの自然体験にまで手が回らないことが多いのです。
スマートフォンやゲーム機の普及
スマートフォンやゲーム機の普及も、子どもたちの自然体験が減少した理由といえます。
ひと昔前なら、子どもたちが放課後や休日に遊ぶ場所と言えば、公園や学校でした。
しかし、近年はスマートフォンやゲーム機の普及により、友だちの家やマンションのエントランスに集まってゲームをしている子どもたちが多くなりました。
公園などの屋外で集まっていても、携帯型のゲーム機を持ち寄って遊んでいるという光景を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
このように、スマートフォンやゲーム機の普及により、自然の中で思い切り体を動かす機会が少なくなっています。
感染症の流行
新型コロナウイルスの流行も、自然体験の減少に拍車をかけました。
感染症が流行している期間は、「不要不急の外出は避ける」ということが盛んに叫ばれましたので、どうしても屋外で遊ぶ機会は減ってしまったと思います。
もちろん、感染症対策をすることは命を守るという観点からも大切です。
しかし、まったく自然体験がないままでは、子どもたちの心身の健全な育成は図れないのではないでしょうか。
そのため、適切な感染症対策を取りつつも、有意義な自然体験をさせてあげることが大切になります。
子どもの自然体験減少による影響
子どもの自然体験が減少してしまうと、子どもにとってどのような影響があるのでしょうか。
各種調査からわかったことについて解説します。
<自己肯定感が低くなる>
自然体験が少ない子どもは、自己肯定感が低い傾向にあります。
自己肯定感とは、ありのままの自分を認め、自分という価値を積極的に評価するという感情です。
この自己肯定感が低いと、「どうせ自分には無理だから」「やっても意味がない」など、チャレンジを恐れたり、ネガティブな思考に陥ってしまったりする傾向があります。
また、自己肯定感が低いと、他者とのコミュニケーションが上手くできないなどの悪影響も。
<自立的行動習慣が身に付かない>
自立的行動習慣とは、自律性・協調性・積極性などの行動習慣のことです。
自然体験では、自分で考えたり、自ら行動したり、仲間と協力したり、時には我慢をしたり、様々な能力が育まれていきます。
しかし、家でゲームをしていたり、習い事で与えられた課題をこなしていたりするだけでは、このような力を育てていくのは難しいでしょう。
もちろん、ゲームや習い事にもそれぞれの良さがあるので一概に否定するものではありませんが、自立的行動習慣を身に付けるためには、自然体験をさせてあげることが大切です。
<探究心や学習意欲が低くなる>
自然体験が少ない子どもは、探究心や学習意欲が低くなる傾向にあることもわかっています。
探究心や学習意欲が向上すれば、様々なことに興味をもち、進んで学習することができる子どもに育つことでしょう。
子どもの頃の自然体験が多い人ほど、大人になっても規範意識や探究心が高いという調査もあるため、子どもの頃に豊富な自然体験をさせてあげることが大切です。
<健康への影響がある>
自然体験が少ない子どもの方が、肥満や近視などの健康リスクがあることもわかっています。
また、自然体験は、身体的な健康だけでなく、心の健やかさも促してくれる効果があり、自然体験をすることで心身の健康を保つことができるようです。
子どもの自然体験を増やすには?
子どもの自然体験を増やすには、子どもを自然の中に連れ出してあげれば良いのですが、それがなかなか難しいという方も多いと思います。
実際に、自然体験が少ない家庭では、経済的な負担や時間的な負担が理由になっていることが多いようです。
そういう時は、子どもだけで参加できるキャンプや自然体験ツアーに申し込むという方法があります。
子どもだけで参加できるため、親の負担が少なくて済みますし、親が同伴するよりも子どもの成長が見られるというメリットがあります。
家庭ではできないような体験を子どもにさせてあげられるとあって、子どもだけのキャンプやツアーは人気です。
習い事感覚で、子どもだけのキャンプやツアーに申し込んでみてはいかがでしょうか。
おすすめの子どもだけのキャンプ・ツアー
子どもだけで参加するキャンプやツアーでは、子どもが興味をもつプログラムが用意されていることはもちろん、安全性やスタッフの対応も気になるところですよね。
そこでおすすめなのが、「そらまめキッズアドベンチャー」です。
そらまめキッズアドベンチャーは、子ども専門の体験型ツアーを企画・実施している旅行会社であり、20年以上培われてきたノウハウがあるため、安全性やスタッフの教育もしっかりとなされていて、安心して子どもを預けることができます。
豊富な種類のツアーが用意されているのも、そらまめキッズアドベンチャーの魅力です。
日帰りのキャンプも宿泊を伴うキャンプもあるため、子どもだけのキャンプやツアーが初めての子どもも、慣れている子どもも参加しやすくなっています。
プログラムも、動物と触れ合えるもの、川や森で思い切り遊ぶもの、離島でアウトドアをするもの、果物狩りや稲刈りなどの体験をするものなど、多彩なものが用意されているので、きっと子どもの興味にあったキャンプやツアーが見るかるはずです。
子どもの自然体験の減少は深刻
子どもの自然体験が減少している理由や、それによる子どもたちへの影響についてお分かりいただけたでしょうか。
子どものうちに豊かな自然体験をさせてあげることは、心身ともに豊かな成長をもたらしてくれます。
ご家庭だけで自然体験をさせてあげることには限界がありますので、ぜひ子どもだけのキャンプやツアーを利用して、充実した自然体験をさせてあげてください。