エアガン(一般的にはエアダスター、ブローガンなどと呼ばれます)を使用する際に、エアコンプレッサーは必須アイテムとなります。エアコンプレッサーを使用することで、エアガンの作動に必要な空気圧力を得られるからです。しかし、エアガン用のエアコンプレッサーには、多くの種類や機能があり、選び方に迷ってしまうこともあります。本記事では、エアガン用エアコンプレッサーの選び方について解説し、おすすめの4つの製品を紹介します。
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エアガン用エアコンプレッサーを選定する6つのポイント
エアガン用のエアコンプレッサーを選定する際に重要となるのは、以下6つのポイントです。
- エアガン1個の目安は2~3馬力
- 同時に使う個数
- 使用する電源
- エアの品質
- ドライエア
- 静音性
それぞれ詳細を解説していきます。
エアガン1個の目安は2~3馬力
エアガンにはさまざまな種類がありますが、エアーガンを1つ使うのに必要な馬力は おおよそ2~3馬力になります。たとえば、標準的なエアガンの場合は140L/minの空気量が必要です。
同時に使う個数
140L/minの標準的なエアガンを使用する場合は、2~3馬力程度のエアコンプレッサーが必要ですが、エアガンの使用個数が増えるとその分だけ必要な馬力が増えます。たとえば、140L/minのエアガンを3個使用する場合は、5~7.5馬力程度のエアコンプレッサーが必要になります。
使用する電源
2~3馬力のコンプレッサーを動かすためには、通常三相200Vの電源を前提としています。もし、電源が100Vしかない場合は、エアコンプレッサーの容量は1馬力(0.75kw)が最大です。その分だけ空気量が少なくなるので、作業に待ちが生じてしまいます。
空気タンクと組み合わせることで空気の不足分を補うことは可能ですが、作る空気の量と使う空気の量は変わらないので、待ち時間が少し改善はされる程度にとどまります。
エアの品質
エアコンプレッサーには、吐き出されるエアに油分・水分・ダストが混入する可能性のある給油式コンプレッサーと、油分を含まずクリーンエアが供給でき、排出されるドレンもクリーンなオイルフリーコンプレッサーがあります。
一般的な工場では、オイルミストを含む圧縮エアが使用されますが、人体に直接触れるものや製品の仕上がりに影響を及ぼすものを作る場合は、オイルミストを含まないクリーンエアが使用されます。
給油式コンプレッサーでもオイルミストフィルターと組み合わせることで、オイルフリーのエア品質に近づけられます。しかし、よりクリーンなエアが必要ならオイルフリーコンプレッサーを利用するのがよいでしょう。
ドライエア
エアコンプレッサーを使用する際には、ドレン対策も必須になります。適切なドレン対策をしないとドレン水が使用する機械や工具に入り込んで故障の原因となるからです。
そこで必要となるのがドライヤーです。ドライヤーを使用すれば、季節や湿度に関係なく安定してドライなエアを供給でき、ドレン水への対策になるからです。
静音性
作業環境への配慮が必要な場合は、静音性も重要な選定要素になります。エアコンプレッサーはタイプによっては騒音レベルが65~70dB以上になる一方で、静音性に優れたコンプレッサーだと40dB~50dB程度のものがあります。住宅地に面した場所での利用や夜間での利用がある場合は、静音性の高いコンプレッサーを選ぶようにしましょう。
エアガン用エアコンプレッサーおすすめ4選
ここからは、エアガン用のおすすめコンプレッサーをご紹介していきます。
アネスト岩田:給油式レシプロタンクマウントコンプレッサーTLP15EF-10
製造元 | アネスト岩田(株) |
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メーカー型式 | TLP15EF-10 |
定格出力 | 1.5kW |
制御圧力 | 0.8~1.0MPa |
吐出空気量 | 170L/min |
質量 | 80kg |
エアガン×1丁、1.5kW以上の出力なら余裕をもった作業が可能です。
アネスト岩田:給油式レシプロタンクマウントコンプレッサーTLP37EG-10
製造元 | アネスト岩田(株) |
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メーカー型式 | TLP37EG-10 |
定格出力 | 3.7kW |
制御圧力 | 0.8~1.0MPa |
吐出空気量 | 400L/min |
質量 | 154kg |
エアガン+αでエア工具を使用する場合は3.7kW以上の出力なら余裕をもった作業が可能です。
アネスト岩田:給油式レシプロパッケージコンプレッサーCLP37EF-8.5D
製造元 | アネスト岩田(株) |
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メーカー型式 | CLP37EF-8.5D |
定格出力 | 2.2kW |
制御圧力 | 0.7~0.85MPa |
吐出空気量 | 295L/min |
質量 | 168kg |
音が気になるなら、パッケージレシプロ式がおすすめです。
アネスト岩田:オイルフリースクロールコンプレッサーSLP-37EFD
製造元 | アネスト岩田(株) |
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メーカー型式 | SLP-37EFD |
定格出力 | 3.7kW |
制御圧力 | 0.65~0.8MPa |
吐出空気量 | 425L/min |
質量 | 154kg |
音だけでなく油も気になるなら、オイルフリースクロール式がおすすめです。
まとめ
エアガン用のエアコンプレッサーを選定するには、さまざまな観点からスペックを検討していく必要があります。この記事を参考にして、お客様の用途にあわせた最適なエアコンプレッサーを選定いただければ幸いです。なお、株式会社A&Cサービスが運営する通販サイト「A&Cダイレクト」では、多数のエアコンプレッサーを取り扱っています。エアコンプレッサー選びでお困りなら、ぜひ「A&Cダイレクト」のサイトを見てみてください。ご不明な点があれば、「お問い合わせフォーム」または「お電話」から問い合わせをすると、スタッフがすぐに対応してくれます。