「写真販売の価格が高い」という保護者からの声にどう対応すればいいのか、頭を悩ませていませんか？
運動会やお遊戯会、日々の保育園生活の様子を切り取った写真は、保護者にとって子どもの成長を感じられる大切な思い出です。
しかし、写真を注文する際に「少し高いかも…」と感じる保護者の方も少なくありません。
行事のたびに複数枚購入するとなると、費用がかさんでしまうこともあるため、価格に対する不満の声が聞かれるのも事実です。
本記事では「保育園の写真販売が高い」と言う保護者の声に向き合うべく、適正価格や費用を抑えるための具体的な方法を解説します。
目次
「保育園の写真販売が高い」と感じている人は多い？
多くの保護者は子どもの成長記録として写真販売を求める一方で、価格設定に不満を抱えています。ある調査では、多くの保護者が写真販売の価格に不満を感じているという結果が出ており、無視できない状況です。
保護者が「保育園の写真販売が高い」と感じている背景には、以下のようなことが考えられます。
1つ目は「デジタル化による価値観」の変化です。現代はスマホやデジタルカメラの普及により、誰もが無料で写真を撮影・保存・共有できます。そのため、写真データの価値が下がり、印刷された写真の価格が割高に感じられやすくなっています。
2つ目は「写真販売で発生するコスト」です。写真の販売価格には、プリント代だけでなく、カメラマンへの撮影依頼費用や、先生方による注文対応・集計にかかる人件費、システムの運営費などが含まれている場合があります。
それらのコストが、写真1枚あたりの価格に反映されていることも、その背景のひとつと考えられます。
保護者にとっては不透明な部分であるため、販売価格が高いと感じてしまうのでしょう。
保育園の写真販売における適正価格は？
保育園や幼稚園の写真販売における「適正価格」に明確な基準はありませんが、一般的な相場は存在します。
以下は保育園の写真販売における相場価格です。
・L版 (89mm×127mm)：1枚あたり100円～150円程度
・2L版(127mm×178mm)：1枚あたり200円～300円程度
・八切り(165mm×216mm)：1枚あたり300円～500円程度
上記はあくまで目安であり、園の方針や導入しているシステム・サービスによって価格は異なります。特にL版は注文される枚数が多いため、相場を参考に価格を設定するのがおすすめです。相場から大きくかけ離れてしまうと、保護者から「高い」と言われる可能性が高くなるため注意しましょう。
販売価格を抑えるコツ
写真販売での価格を抑える手段として、システム利用料を抑えたり、イベントによって価格に差をつけたりする方法があります。
システム利用料を抑える
インターネットを通じた写真販売システムの中には、初期費用や月額利用料が無料のサービスが多数あります。また、売上に応じた手数料もサービスによって大きく異なるのが特徴です。
複数の業者を比較検討し、コストパフォーマンスに優れたシステムを導入することで、最終的な販売価格を下げられます。
日常の保育写真とイベントで価格を変える
すべての写真を一律の価格で販売するのではなく、写真の種類や価値に応じて価格に差をつけるのも効果的です。
例えば、プロカメラマンが撮影した運動会やお遊戯会の写真は価格を少し高めに設定し、先生がデジタルカメラで撮影した日常のスナップ写真は安価にするといった方法もあります。
まとめ買い割引を導入する
運動会や発表会など、購入枚数が多くなりそうなイベントでは、まとめ買い割引を設けるのも良い方法です。例えば、「10枚以上購入で10％割引」といったボリュームディスカウントを設けることで、保護者はより多くの写真を気軽に購入できます。
これにより、全体の売上を維持しながら、保護者一人ひとりの負担を減らすことができます。
コストの透明化も重要
保護者が写真の販売価格を高いと感じる理由に、何にどれだけの費用がかかっているかわからないという背景があります。そのため、価格の内訳を一部を公開するなど「コストの透明化」も重要です。
例えば「写真の価格には、プロカメラマンの撮影費用と販売システムの運営費が含まれています。」と何に費用がかかっているのかを、保護者にきちんと伝えることも大切です。そうすることで、価格の妥当性を理解してもらいやすくなります。
保育園での写真販売におすすめのサービス・システム
写真販売の負担を減らし、保護者の満足度を高めるには、コストパフォーマンスに優れた写真販売システムの導入が不可欠です。ここでは保育園での写真販売におすすめのサービス・システムを3つ紹介します！
フォトレコ
出典：フォトレコ
フォトレコは、手頃な価格で写真を販売できるオンライン写真販売サービスです。
保育園や学校、スポーツイベントの主催団体など、32,000以上の事業者で導入されています。
おすすめポイント
初期費用・月額費用・システム利用料がすべて無料のため、園側には導入費や固定費の負担がありません。
L版1枚あたり35円〜、2L版70円〜という、業界でも比較的リーズナブルな価格帯を実現しています。
そのような価格設定により、「写真販売は高い」と感じていた保護者の負担を軽減し、行事などで複数枚注文しやすくなるのも魅力のひとつです。
サービス詳細
| サービス名 | Photo Reco |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社エクスラント |
| 主な機能 | ・パソコン、スマホ、タブレット対応 ・顔検索機能 ・認証キー ・カメラマン派遣 ・写真アップロード枚数無制限 ・お知らせメール自動配信 |
| サイトURL | https://www.photoreco.com/ |
スナップスナップ
出典：スナップスナップ
保育園や幼稚園、学校などに特化した写真販売サービスです。
ログイン制の掲示板を通じて、写真を閲覧・購入することができます。
また、写真は撮影日やイベントごとに整理されているため、保護者が見たい写真をスムーズに見つけやすい点も魅力のひとつです。
おすすめポイント
スナップスナップの特徴は、写真販売で生じる、お問い合わせ対応やプライバシー管理など、さまざまな業務を代行してくれることです。
園側の作業の負担を大きく減らせるため、人件費などのコストを削減できます。それにより、販売価格を抑えられるのがポイントです。
サービス詳細
| サービス名 | snap snap |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社フォトクリエイト |
| 主な機能 | ・スマホ、パソコン対応 ・売上管理機能 ・自動メール配信機能 ・お問い合わせ対応 ・プライバシー対応 |
| サイトURL | https://snapsnap.jp/ |
えんフォト
出典：えんフォト
えんフォトは幼稚園と保育園の写真販売を専門とした、オンラインサービスです。
シンプルな操作設計で導入しやすく、先生の業務負担軽減につながる点も特徴のひとつです。
おすすめポイント
パソコンが苦手な先生でも簡単に利用できる使いやすさが魅力です。
撮影した写真をアップロードするだけなので、写真販売にかかる時間や手間を大幅に
減らせます。
販売枚数や売上金の管理も自動で集計してくれるため、価格の内訳を把握できコストの透明化もしやすいのがポイントです。
サービス詳細
| サービス名 | えんフォト |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社うるる |
| 主な機能 | ・保護者にお知らせメール自動配信 ・販売期間は最大6年間 ・販売枚数や売上金の自動集計 ・カメラマン派遣(有料) ・園への一括送付 |
| サイトURL | https://en-photo.net/ |
「保育園の写真販売が高い」と言われないために
保育園の写真販売が高いと言われないためには、複数の写真販売サービスを比較し、低価格で販売できる業者を選ぶのがポイントです。
初期費用や月額費用などのシステム利用料が無料で、作業も負担してくれるサービスが良いでしょう。
また、単に価格を下げるだけでなく、内訳を明確にして保護者に伝える工夫も大切です。さらにカメラマンが撮影した写真は、告知をするなどして価値を感じてもらうと良いでしょう。
今回紹介した方法やサービスを参考に、園も保護者も納得できる写真販売の仕組みを目指してみてはいかがでしょうか。